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Matt Savage Trio 『A Live Celebration』Liner Notes 久々に“聴き込める”ピアノトリオのライブアルバムかもしれない… 1曲目、“We Are Alive”での多幸感に満ちたピアノの音色を一聴した瞬間、そう感じま した。その期待がアルバムを聴き進むにつれ、確かな感触となって私の胸に刻みこまれ ていきました。 マットのオリジナル楽曲の優れたメロディは、現代のスタンダードに成り得る可能性 を大いに持つと言っても過言ではないでしょう。それに加えて、“The Session Suite Part1〜3”における、既存のスタンダードのアレンジセンスには、彼がジャズの重要な 要素であるスウィング感も充分に兼ね備えているという事を証明しています。 もちろんピアノプレイの巧さは言わずもがな。自分のスタイルを確立し、自らの創造 する音像を構築する術を既に体得しているのでは。今回、その音世界の構築に貢献した 石川翔太(b)、竹田達彦(dr)両氏のリズムセクションの演奏にも是非注目してほしい。 これほどの才能を持つ、マット・サヴェージをほとんど紹介していない、いや気付い てもいないであろう、日本のジャズメディアの見識の狭さは嘆かざるを得ません。この アルバムの発売を機に、マット・サヴェージという、無限大の才能に一人でも多くの方 に触れていただきたい。それが神戸というわが街から発信されるという事を誇らしく思 います。 2014年1月 小島 良太 |
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